コラム・インタビュー

Translational and Regulatory Sciences

AMED感染症創薬産学官連絡会 | AMED Public and Private Partnerships for Infectious Diseases R&D

コラム

バイオで価値を創造する‐こども・家族・社会をつつむケアを目指して‐

 キッズウェル・バイオ株式会社は、「バイオで価値を創造する‐こども・家族・社会をつつむケアを目指して‐」を企業理念に掲げ、病気に苦しむ患者様、特に子供たちに、早期に革新的な治療薬・治療法を提供し、みんなが幸せに明るく暮らすことができる社会の実現に貢献できるよう、日々研究開発活動に取り組んでおります。
 当社は、2001年に北海道大学遺伝子病制御研究所における免疫関連タンパク質の機能研究の成果を診断薬や治療薬として開発することを目的に株式会社ジーンテクノサイエンスとして設立されましたが、2021年より「"こども"を取り巻く全てのステークホルダーの健康と幸福に貢献する」を経営ビジョンに掲げ、商号をキッズウェル・バイオ株式会社に変更しております。治療へのアクセス改善及び我が国の社会保障体制の維持への貢献を目指し取り組んできたバイオシミラーについては、パートナー製薬企業と共に既に3製品を上市いたしました。また、バイオシミラーの収益を梃に、乳歯歯髄幹細胞(SHED:Stem cells from Human Exfoliated Deciduous teeth)を活用した再生医療等製品や新規バイオ(抗体)医薬品の研究開発に積極的に取り組んでおり、革新的な治療薬・治療法の創出を通じてより多くの人々の経済活動への復帰を支え、我が国の医療財源の底上げに貢献していきたいと考えております。

S-Quatre℠ (エスカトル)〜乳歯から始まる未来医療〜

 当社が再生医療等製品の原料として研究開発に取り組んでいるSHEDは、乳歯内部の歯髄組織から採れる間葉系幹細胞で、骨や神経などに分化する能力を有します。SHEDはドナーが若いため、細胞年齢も若く、他の組織由来の幹細胞と比較して増殖能が高いこと、また、各種成長因子(特に神経栄養因子)の分泌能が高いことを確認しております。これまでに、脊髄損傷、脳性まひ、骨損傷等、複数の動物モデルにおいて、その有効性を確認しており、臨床応用に向けて構築を進めてきたSHEDのマスターセルバンクも完成間近です。

 当社では、国内でドナーとなる子供たちから倫理的に配慮した状態で乳歯を入手し、この乳歯からGMPに準拠したマスターセルバンクを構築中であり、確立間近であることから、臨床使用可能な安全性を確保した同種SHEDを製造・提供するサービス「S-Quatre℠ (エスカトル)」をリリースしました。


 S-Quatre℠では、当社が中核となって構築したドナー募集機関・医療機関・製造保管企業・輸送企業等との業務連携により、信頼性の高い、安心安全の国産SHEDを、再生医療等製品の中間製品としてワンストップで提供します。
 当社は、再生医療研究に興味を持たれる企業、アカデミアの皆様にS-Quatre℠が浸透することで、SHEDの研究開発がより活発になり、再生医療等製品としての実用化に繋がるよう、引き続き努めて参ります。

キッズウェル・バイオ株式会社
執行役員事業開発本部長
 紅林伸也

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